ゆるゆるな毎日♪

日々あったことを綴ります。

最近読んだ本たち。 45.

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『あなたは、誰かの大切な人』原田マハさん 講談社

今回の主人公は私よりほんの少し年上の独身の女性たち。物語は親子関係を主軸にして進んで行きます。多くは父親と娘の関係について書かれており、残りの数話は年老いた母親との関係や友情にクローズアップして書かれています。

私は物心がつく頃には両親が離婚をしていたので、私にとっての父親は母や祖母の話の中にしかいません。

父がいないことの不都合さはほぼなく、あげるなら、その年齢の男性とどう接していいのか分からないことぐらいです。そのせいか、父に想いを馳せたことは正直一度もありません…。その為、主人公の気持ちを想像するしかなく、物語の半分以上はストーリーの切なさに涙するも、感情を掘り下げたり深く考えたりができませんでした。

この本に登場する父親という存在は他の誰ともすり替えることはできないと思います。父という存在の大きさを感じることになったのは思わぬ発見でした。

父親という存在が娘にもたらす物はなんなのだろう。

もし、私にも一緒に時を過ごす父親がいたならば、私はもっと違う人格になっていたと思います。良くなっているのか、悪くなっているのかは分からないけれど(笑)

生きているのか死んでいるのかも分からないお父さんについて今日は少し考えてみたいと思います。

地元で一人で暮らす年老いた母とのお話は読んでいてとても苦しくなりました。

母はまだ58才。バリバリ仕事をし、大きな健康問題はありません。それでも、年々母の老いを感じますし、力関係が少しずつ私の方が上になっている様に感じています。

それすらとてつもなく淋しく感じるのに、このお話の様になってしまったらと考えると不安で仕方ありません。

私は母に叱られたことが余りありません。

祖母が怒る役目だったからです。大人げないけれど、祖母にカチンときた際にはお互い様とそのまま態度に出します。ですが、母にはそれができない気がします。

母が私を困らせる時、大きな壁にぶち当たりそうです。

最後のお話は以前読んだ本の続きが収録されていました。知らずに購入したのでかなり嬉しい発見でした。

 

共感できないお話も物語として面白いと感じられましたし、そこにこのサプライズ。ますます原田マハさんが好きになりました。

帯びに疲れた心に必ず効く読む特効薬とありそれを期待して購入しましたが、私は真逆でどっと疲れました(笑)

そして、私が欲しかった答えも得ることはできませんでした。

他の方はこの本を読んでどう感じたのか気になる作品です。

良かった…。

昨夜は夫が少し落ち込みぎみ。(私ならプラスに捉える様なこと)

元気付ける為にいつもより丁寧にマッサージをしました。張り切り過ぎて、私は頭がすっかり覚醒…。元気になれる様な本を読んだら思いの外泣けて、ますます眠れなくなりました(笑)

このままではまずいと一先ず、ベッドへ。

読書で身体が冷えたのが良かったのか、夫によって温められた布団の温かさとマッサージに使ったアロマの香りに助けられて、いつの間にか眠っていました♪

2時間もしないうちに起きることになりましたが、なんとか夫を送り出して朝やるべき家事ぐらいはこなせそう。

眠れたことに安堵しています。

できたら今日は雨が降りだす前に本屋へ行きたい。読みたい本が沢山あってワクワクしているから。でもその前に少し眠りたいと思います♪

最近読んだ本たち 44.

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『すみれの花の砂糖づけ』江國香織さん 新潮文庫

この本は詩集です。

私は江國さんの選ぶ言葉や雰囲気や世界観が大好きです。その大好きが沢山詰まったこの本は、私にとって大事な一冊になりました♪

《好きなところ》

★大人になった今でも少女の部分がひょこっと顔を出すところ。(その少女はませているのに誰よりも子供らしい面を持っていてとてもチャーミング。)

★旦那様に対してツンデレなところ。

★犬と音楽と雨をこよなく愛ているところ。

★昔に置いてきた大切だったり、キラキラした何かを教えてくれること。

★妹さんと仲良しなところ。

★長女気質を感じさせるところ。

★自由を愛しているところ。

★夜型なところ。

★過去の恋を大事にしてるところ。(良いことも悪いことも全て)

★私が普段耳にしない様な擬音。使ってみたいと思うけれど、実行はできない(笑)今回はじゃこじゃこ。(かりん糖を食べる咀嚼音)

こういう部分が大好きです。

特に、江國さんと旦那様の日常を書かれたお話を読む時、私だけではないんだと凄く安心します。そうそう!分かりますその感覚!と思える事がとても嬉しいのです。

最近読んだ本たち. 43

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『恋の方程式』北尾トロさん 朝日文庫

恋愛絡みの事件ばかりを集めた傍聴記録です。

覚醒剤で捕まって家族や恋人の愛に救われる人。

ストーカーや不倫の末、相手に対する思いが憎悪へと変わり殺人未遂や殺人まで行った人。などなど、恋は人を狂わせることもあれば、強くすることもある。そんなお話しがふんだんに盛り込まれた本でした。

どうしてそんな事ができるの?

好きだったんだよね?なぜそうなる…

よくそこまで自分勝手にできるなぁ。と、呆れたり、驚いたりの連続でした。

犯罪者の心理は本当に謎が多いです。

これからも、加害者。被害者。どちらになることもなく生きていきたい。

どうしようかなー?

昨日は何処にも行かずのんびり過ごした1日でした。思っていたより夫の帰宅が早く夜はバタバタ。お風呂に入っている時に帰るコールが来たので、慌ててタオルを巻いて炊飯器のスイッチを押しに行く事態となりました(笑)早めに夕食の準備をしておいて良かったー!!

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はらこめし

★蒸し茄子

★長芋としば漬けの和風サラダ

秋の茄子は肉厚でもちもちで美味しい。長芋も粘りが強くてふんわり。鮭といくらの相性は文句なしに最高で素材の有り難みを感じる夕食でした♪

昨夜、夫がスモークチキンをお土産にくれたのでそれを食べよう。あとは何がいいかな?

復活。

昨日は疲れているのになかなか眠れず。やっと早寝をできる様になったのに、また乱れてしまいました。

出かける時に読んだ本『漁港の肉子ちゃん』の続きが気になったのでいっきに読んだら気持ちが落ち着いて目覚ましがなるまで少し眠れてホッとしました。

起きると頭痛。肩はパンパンに張り痛い…。

ですが、遊んだ以上自分の役割をきちんと果たしたい。それを終えたら夢も見ないぐらいにグッスリと眠りました。

再び目覚めると昨日の主役からお礼と年内にまた。といった内容が綴られたラインが届いていました。友人には何の非もないけれど、前に書いた友人を交えて過ごす時間が好きなので、年内はごめんなさい。と心で呟き返信しました。

普段の私なら、会いたいと言ってくれる気持ちを優先して、皆の予定を調整し友人に連絡していたと思います。違和感を感じても好きな部分があるしと、負の感情に蓋をしたでしょう。

ですが今回は…。少しお休み。

背中を押して頂き今はこの気持ちに一点の曇りもありません。年内は家庭のことに集中します。衣替え。模様替え。大掃除。忙しくなりそうです。

他の時間は薦めていただいた西さんの本を一冊ずつ読んでいきたい。気になる展示会にもいきたい。欲しい物は購入する。

私の周りには自分で思っているより、楽しいことで溢れている。

それを見つけられるかは自分次第。

最近読んだ本たち. 42.

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『漁港の肉子ちゃん』西加奈子さん 幻冬舎文庫

ちゃんとした大人なんて一人もいない。その言葉に惹かれて数ある西加奈子さんの本の中から今回はこの本を選びました。

大人達は過ちを犯したり、挫折したり、逃げたり、子供っぽかったり、情けなかったりするけれど、皆生きている。

それで十分。許すことの大切さ、大事な物を守る強さを二人のキクコちゃんから教えて貰いました。

子供のキクコちゃんにだけ見える不思議な世界感にも惹かれました。かなり怖いけれど、あんな体験ができたら面白そうです。

ほんわかした話かと思ったら、まさかの結末が用意されていたり、優しさや愛に包まれたやり取りに涙したり、本当に素敵なお話でした、

この話には舞台になった街があるそうです。

西さんの思いを感じ、登場人物の面影を探しながら、その街をいつか歩いてみたいと思います。

西加奈子さんにすっかり魅了されています。

次は何を読もうかな。