ゆるゆるな毎日♪

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最近読んだ本たち。 2ー28 .

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『きみはポラリス三浦しをんさん 新潮文庫

前回読んだエッセイが面白かったこと。そこにこの本の題名を決める時のエピソードが載っていてどんな作品なのか気になり購入しました。(このタイトルで良かった 笑)

実はこの作品。エッセイを読む前から知っていて、手に取ったことも何度かあるのですが、(タイトルと表紙に惹かれました。)エッセイを読む以前は三浦しをんさんに感動的で真面目なストーリーを書かれるイメージを持っていたこと。帯に書かれている読者さんからの感想からもかなり乙女チックな内容なのが予想できて興味が持てず購入には至りませんでした。

ですが、そのイメージは完全に間違っていました。読んで良かったです。私は先入観が強くて他にも物事を見誤っているかもしれない。気になった物とは一度しっかり向き合ってみようと思いました。

 

本の内容は帯の『すべての恋愛は普通じゃない。最強の恋愛小説集』この言葉が全てを物語っています。

「恋」について。私も人並みにしてきましたし、色んな物語も見てきた。そう特別な物は何もないだろうと思っていたのですが、読み終えた今、想像もしなかった恋の形に驚きと戸惑いを隠せません。幾つかのお話では書かれた内容を受け止めきる事ができず、人様の恋に恥ずかしながら嫌悪感を持ってしまいました。話の先に何があるのか怖くて恐る恐る読み進めました。ずっとこの調子なのかとげんなりしていると後半はゆるーいお話が続きホッとしました。ハードな話ばかりでなくて良かったです。三浦しをんさんの幅の広さを感じました。流石、売れっ子の作家さんです!

 

私にはここに登場するような恋はできないように思います。色んな事に潔癖気味で安定志向。かなりストライクゾーンが狭いです。恋は落ちる物といいますが、いいなぁと思う段階で好きになって大丈夫か。成就するのか。酷い目や辛い目に合わないかをある程度判断してから好きになっているような気がするのです。ですので、恋の形への許容範囲もかなり狭いと思われます。(それも、第3者からみたら変わっているのでしょう。人の価値観って面白いなぁと思います。)

経験はできないし、死ぬ前にとてつもなく熱い恋をしたいとも思わないけれど、自分の価値観を越える物を目の前にした時にそれを認める事ができるような器が大きく懐の深い人間になりたいと思いました。「恋」はストカーなど誰かに迷惑をかける物以外はどんな形でもいいじゃないか。そう思えるようになりたいのです。

※ただ、二話目に登場する恵理花の行動だけは許せません。これもやってはいけないこと。可愛かったからで済ませてはいけないことだと思います。

 

恋とは関係ないですが、作中にあった「同居人の反対で玄米食を断念する人が多い」という一文に激しく共感し「文学は必要という言葉では足りないほどの豊穣をもたらしてくれる物」という言葉が心に染みました。この本も豊穣を与えてくれる一冊であったと思います。(骨片というお話に何度か『嵐が丘』が登場するのですが、私も読んだはずなのにあの作品になぞらえて何かを語る事が出来ません…。そんな私にとっても文学は大切な物です♪)

 

衝撃的過ぎて、この本が好きかどうかはまだ分からないけれど、色々と感情が揺さぶられる凄い本だと思いました。確実に三浦しをんさんの作品のファンになりました♪

現実と理想の恋の狭間で苦しさを感じでいる方。普通の恋愛小説に飽き飽きしている方にぜひ読んで欲しい一冊です。

内容はとても濃いですがとても読みやすいです。