『君の隣に』本田孝好さん 講談社文庫。
ーあらすじー
孤独な少女・翼と、風俗店「ピーチドロップス」のオーナーで大学生の早瀬。二人をつなぐ“大切な人”が姿を消して以来、同業の女の子が行方不明になる事件が界隈で相次ぐ。常連客、担任教師、元警察官――寂しさを抱えた人々が交錯する場所にかけられた、残酷な魔法とは。切ない余韻が迫る、傑作ミステリー。
感想を書こうと思い一番最初に浮かんだ言葉は私はこの作品が好きではない。です。
風俗店が舞台だからとか、残酷なシーンがあるからなどではなく、全体的に嫌な気持ちになりました。人の身勝手さを強く感じたからかもしれません。他人を何だと思っているのだろう。と何度も思いました。
それと、どうしてそうなった?と感じる事も多かったのも不快でした。一話事に主人公が変わるせいか、唐突に凄いことが起きてえっ?っとなるのです。主人公が変わっても主要人物は同じなので話は繋がっているのですが、それでも説明不足感を感じてしまいました。こんなに毎回山場みたいなのいるの?とも思ってしまいました。
キャラも濃すぎて‥私は個性的なキャラが好きですがそれでも受付けませんでした。
特に翼ちゃんに違和感が‥。
育った環境がそうさせたにしても、あの年齢でそこまでなる??そうなった説明があるのも作者さん自身が違和感を感じたからでは?と思ってしまいました。説明読んでも、うーん。でした。とある事件が起きるのですが、そのシーンの翼ちゃんの行動が一番違和感を感じました。
ここまでは飲み込み結果良ければねー♡なんて思っていました。それなのに‥
結末は本来なら感じるべき感情を奪われた気持ち悪さがありました。
帯に「姿を消した大切な人がかけた残酷な魔法とは?」とあったのですが、魔法でも何でもない。なにそれ。って怒れてきちゃいました。もっと丁寧に導いてくれたならまた感じ方が違ったと思いますが、突然答えを突きつけられてどういうこと?なにそれ‥。となるのは話が長かっただけに残念でした。せつないってこういう意味ではないですよね。
良かった部分は風俗ってこういう感じなんだと知れた事でしょうか。
個人的には女の子たちをもっとクローズアップして欲しかったですが、それだと他の作品になってしまいますね笑。
Amazonの口コミの評価(2名)は☆4.5だったのですが、私はオススメしません。