ゆるゆるな毎日♪

日々あったことを綴ります。

最近読んだ本たち。2ー2.

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『地下鉄に乗って』浅田次郎さん 講談社文庫。

あらすじ:永田町の地下鉄駅の階段を上がるとそこは30年前の風景。

ワンマンな父親に反発し自殺した兄が現れた。さらに満州に出征する父を目撃し、また戦後闇市で精力的に商いに励む父にで会う。

だか、封印された“過去”に行った為…。

思わず涙がこぼれ落ちる感動の浅田ワールド。

 

この本はこちらのコメント欄を通じて紹介して頂きました♪

自力では間違いなく出会えなかったと思います。私も誰かに薦めたい一冊になりました。ご紹介くださり、本当に有難うございましたm(__)m

 

私の想像を越える出来事の連続で、気づいたらあっと言う間に読み終えていました。

ここで、些細な事すらお伝えすることが躊躇われるぐらいの内容でした。(是非、ご自分の目で見て感じて欲しい!)

話の内容がと言うよりも、浅田さんの発想力に感動します。こことここが繋がるの!?と言う驚きや、まさかの結末。不思議な世界観に存分に楽しませていただきました♪

 

私は、昭和30年代と言う時代設定。戦争。ノスタルジックな世界観が余り得意ではなく、普段好んで手にすることはないのですが、気にならないぐらいに、むしろ、この時代設定だからこそ良かったのだと思えるくらいに引き込まれました。

闇市での仕事や時子の妖艶さにドキドキし、主人公の母の忍耐強さに心が打たれ、今は許されない事が許されるゆるい感じがいいなぁと思いました♪

お話しの内容は悲しみが多く詰まった内容ですが、私の知らない時代的な事情があるのかなぁ?と、感情移入し過ぎずに読めたお陰なのか、登場人物それぞれが悲しい現実を仕方がないと受け止めている気がするからか、後味の悪さを余り感じませんでした。

結末(みちこの事)も、望んだ形ではありませんでしたが、一体どんな結末なら良かったのかと考えると、これが妥当だったのかとも思えてきます。

こんなにも濃い内容なのに、スッと溶け込んで凄かった!!と言う気持ちだけを残して消えました。と言うのが私の感想です。

そして、母や祖母の昔の話を聞きたくなりました。