『主婦病』森美樹さん 新潮文庫。
深く考えず、題名だけを見て決めました。
ほんわかした内容を期待していましたが、まさかのR-18…。
やたらそういう話が多いわけです。
内容は収録された6編全てが重く切ないです。
普段は電車に乗って酔うことは有りませんが、最寄りまで耐えられるか分からない程に気分が悪くなってしまいました。
それぐらい生々しい内容でした。
誰か一人くらい救われる人がいるだろうと期待して最後まで読み続けましたが、私の悩みなんてちっぽけだと思えるくらい主人公たちに起きた事は精神的苦痛に満ちています。
彼女たちがもし、一人でも楽しく生きる強さを持っていたなら、こんなにも悲しい出来事は起きなかったと思います。
人は一人では生きられないけれど、誰かがいないと幸せを感じられない感覚は恐いと思いました。
人によって、幸せの感じ方は違うけれど、私の幸せは間違いなく逃げ道の先にはないと思います。
私は強く。正しく。楽しく。生きていきたいです。これから先も『主婦病』とは無縁の人生でありますように。