『 ルビンの壺が割れた』宿野かほるさん 新潮社。
帯に賛否両論の渦を巻き起こしたとあったけれど、何についてなのだろう。
一人一人の登場人物に問題が有り過ぎて詰め込みすぎ感が有り、読んでいて少し疲れる。
今年に入って読んだ『出版禁止』『春狂い』『盲目的な恋と友情』『ネバーランド』が余りにも衝撃的過ぎてこの本も想像とは違う結末に驚きはしたもののそこまでのインパクトを感じられませんでした。私はこの手の本に耐性ができてしまった様です。もっと早く出会っていたら、もっと盛り上がれていただろうと思います。
期待を裏切る展開は好きなので、読んで良かったとは思います。帯にも書かれていますが、1時間もあればさくっと読めてしまいますし、こういう本を普段読まれない方には一冊目としてオススメしたい本です。そして、その後に是非上に記した本を読んで頂きたいと思います♪
登場人物のうち、誰に一番共感とは言えないまでも、まだ理解できるか決めるとするならば末帆子かなぁ…。私は彼女とはまた違った結末にたどり着きそうで想像すると恐いです。
自分に当てはめると読んだ後味の倍以上の恐怖を感じます。この本の凄さはそういう所にあるのかもしれません。
SNS。気軽に使っていたけれど、使い方を考える良い機会にもなりました。
皆様もくれぐれもお気をつけください…。
