ゆるゆるな毎日♪

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最近読んだ本たち 12.

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村上春樹さん 『女のいない男たち』文藝春秋

村上さんの作品を読むのは人生で3度目。他の2作は高校生の時に人から借りて読みました。(世界の終わりとハードボイルドワンダーランド。海辺のカフカ)
どちらにもはまる事ができず、このタイトルなら、私にも読めるかもしれないと、かなり久しぶりに手に取りました。

最後に近づくに連れて、私が思う、村上春樹さんらしさが出てきて、読むスピードがダウンしてしまいましたが、普段、女性が書く女性が主人公の恋愛小説を好んで読んでいるので、男性目線で語られた話がとても新鮮で最後まで興味深く読む事ができました。
大人の男性の思考について、少し分かった気になれました。ただ、この本に出てくるどの男性もとても平均的な人には見えなかったけれど‥。
女性より繊細で傷つきやすく不器用。でもそこがいい。
そんな共通点を6人に感じました。

村上さんの本はただ純粋に物語を楽しむのではなく、寓話の様にそこから何か学ぶ必要が有る様に感じます。
以前は、上手く読み取れなかったけれど、今回は少なくとも、帯に書かれた、『何を失ったのか?そして何を残されたのか?』は、自分なりに解釈できたと思います。
まだ3冊目ですが、村上春樹さんの人気の秘密が少し分かった気がします。

4冊目は何にしようかな。
ノルウェイの森がいいかな。