ゆるゆるな毎日♪

日々あったことを綴ります。★ブックマークへのコメントが見られなくなりました(´・ω・`)

最近読んだ本たち。4ー2.

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『炎上する君』西加奈子さん 角川文庫

【あらすじ】散歩中に拾った、自分と同じ機種の携帯電話。その携帯に届いたメールに何の気なしに返信した私は、返ってきた温かいメールに励まされ、やがて毎日やりとりを始めるー(空を待つ)

我々は足が炎上している男の噂話ばかりしていた。ある日、その男が現れてー(炎上する君)

何かにとらわれ動けなくなってしまった私たちに訪れる、小さいけれど大きな変化。奔放な想像力がつむぎだす愛らしい物語。

 

あらすじから、勝手に優しく柔らかな世界が待っているものだと思っていたのですが…、世にも奇妙な物語の様な後味の悪い、ぞわっ。もやっ。の連続でした…。余りのギャップに状況を理解するのに時間がかかり「きりこについて」と同じぐらいの厚さの本ですが、読み終えるのに倍の時間を要しました。

決めつけたり、勝手に期待するのは未だに私の悪い癖です…。なかなか治らない。

 

けして、この本が胸くそ悪い話なのではありません。いつもと同じようにそっと背中をおしてくれたり、引き付けられる、正に愛らしい物語のはずなのです。たぶん。。。(実際によく分からない世界観の物語もあります。)それなのに、こんな風に感じるのは私の心に迷いがあるからだと思います。

自分らしさってなんだろう。女性にとっての幸せとはなんだろう。今、私は幸せなの?とイチイチ考えずにはいられないのです。

どれだけ問いかけても今の私にはそれが分からない。だけれど、それは自分の中にしか答えがない事を知っているから、ぞわっとしたり、もやっとしたりに繋がったのたのだと思います。(反面、気持ち悪さは確実にここに存在しているとも思っています。だって、意味が分からないもの…。)

常に自分の気持ちと丁寧に向き合い、その思いを真っ直ぐ信じて生きている方にとってはどのお話も誰かの経験の一つに過ぎなくてさーっと読み進める事ができるのではないかと思います。羨ましい。

 

この本には「太陽の上」「空を待つ」「甘い果実」「私のお尻」「トロフィーワイフ」「舟の街」「ある風船の落下」が収録されています。

その中でも「トロフィーワイフ」がやけに心に残っています。あと、違う意味で「甘い果実」や「私のお尻」も。特に甘い果実は意味不明で理解できないのが悔しいのです。良さが分からないのです。私のお尻はこの感覚が未だ私の中に存在しないので何も感じなかったのだと思います。ちょっと羨ましいような、今が楽で良いような複雑な気持ちになりました。(38年生きてきてまだ体験できていない感覚がある事を知れたのがちょっと嬉しいです。読書ってやはり良いものですね!)