ゆるゆるな毎日♪

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最近読んだ本たち 。3ー7 .

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『私が語り始めた彼は』三浦しをんさん 新潮文庫

 

「誰にも言えない」に受けた衝撃を落ち着けたくてこの本を読んだのですが…書き出しの残酷さがそれを簡単に飛び越えた為に、思わず一度本を閉じてしまいました。

あらすじと全然違う!これは良い意味ではない!とちょっと怒りを感じつつ本を読み進めました(笑)

できたら、TVの様に残酷なシーンがある事を事前に知らせて欲しい。

 

ーあらすじー

私は彼の何を知っているというのか?

彼は私に何を求めていたのだろう?

大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘 ー

それぞれに闇を抱えた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか…。

「私」は彼の中に何を見たのか。

迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす。

 

残虐なシーンから始まったこの物語はまた違う意味で私の心を曇らせました。

読み終わって、夫婦って、結婚ってなんだろうと思いました。

結婚相手は自分で選んだたった一人の特別な人のはず。その関係の中で生まれた子供たちもまたかけがえのない人のはず。それなのに、命が尽きるその日まで、たった数人をどうして大切に守り通せないのだろう。

そう思う反面、数十年の間に結婚相手を見つける事を酷だとも思います。

37年私をやっていても自分の事が分からないのに、他人の事なんて分かるはずもない。

一瞬の判断を信じてやっていくなんてある意味凄い事で、守れない人がいたとしても不思議ではないのかもしれないなぁ。なんて思ったりもします。

9年前に結婚をした私と、今現在、夫との関係を大切にしたいと感じる事が少し誇らしくなりました。今の私が一人だとしたら、結婚という選択をしていたか正直分かりません。

喧嘩をする事も含めて、今は割りと上手く夫婦でいられている気がします。

我が家は互いに向き合う気持ちが有り、うっすらではありますが、お互いに求めている物を理解しているのだと思います。

 

一つの家族とそれに関わる人たちの目線で語られる話はどれも自分中心で、読む人の立場によって感想がかなり変わってくると思います。(私は融さんが嫌いです。大嫌いです。)

全て内容は重いけれど、息子さんの目線で書かれた「予言」が一番のお気に入りです。

友って大事だと改めて思いました。

 

しをんさんの文章力がスゴすぎて、同じ立場になった事がないにも関わらず、まるで自分が味わっているかの様に登場人物の感情が私の心に流れ込んできました。

(感情を情景に例えているのですが、その光景を想像すると、どのような気分なのかがおのずと分かります。そして、物語の舞台もその時の感情を増幅させるのに一役かっていて、まるで援護射撃のような役割を果たしています。本当に凄い!)

 

ラストに田村隆一さんの「腐国画」の1文が乗っていました。

この詩からここまでの話を作り上げるなんて…本当に本当に凄い作家さんだと思いました。

田村さんについて調べたら何人も奥さんを貰う違う意味で凄い人でした。

こうやって、知識が広がる事も楽しいなぁ。と思います。次は何を読もうかな。