ゆるゆるな毎日♪

日々あったことを綴ります。

最近読んだ本たち 。3ー6 .

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『誰にも言えない』丸木文華さん。集英社オレンジ文庫

 

ーあらすじー

日本有数のセレブ一家の家庭に生まれた葵は、お気に入りの女友達3人を誘って、避暑地に遊びに来ていた。

モデルの優衣、小説家の莉子、スプリンターのひまり…容姿、ステータス、才能、どれをとっても宝石のような輝きを放つ美少女たち。

避暑地の夜の帳が下がり、完全な闇に包まれた4人は、「誰にも打ち明けていない秘密の話」を順番に打ち明けることとなったのだか!?

 

もし、この4人の誰かに自分を当てはめるとしたら、きっと莉子だと思います。

育った環境は全く違いますが、私もよく見た目と中身のギャップに驚かれますし、視野が狭いタイプだとも思います。そして、賑やかな場所より静寂を好み、ひまりタイプの人に憧れがあります。

だからと言ってあんな事をしたりはしませんが…。

一線を越える人と越えない人の違いはなんなのでしょうか。理性?生まれ持った特性?それとも、タイミング?

 

久しぶりに私の予想を越えてくる作品でした。

若い女の子の秘密なんて大したことがないだろう。言っても、週刊紙を賑わす程度なんだろうなぁ。と思っていたら…。

悪趣味だと思いつつも、最後までいっきに読んでしまいました。

(よく見たら裏表紙に「サイコ・ホラー」の文字がありました。完全に見落としていました 笑)

口火をきった葵の告白がかなり衝撃的で、どんどん尻すぼみになるのかと思いきや、他の3人の秘密も酷いものでした。

彼女たちの現実場馴れした秘密が現代の闇と上手く絡み合いますます闇を深くします。

彼女たちの秘密もですが、その感覚がより恐ろしいです。

結末もあらすじからは想像もしない結末になっています。

内容は重いですが、200頁と薄いのでサクッと読めると思います。サイコ系が大丈夫な方にはオススメしたい作品です。私は読んで良かったです。

 

丸木文華さんの作品を読むのは初めてでした。他の作品を読んでみたいと調べてみたら、ボーイズラブ中心で、他に書かれている小説も残念ながら興味が湧かなかったので、次回作を楽しみに待ちたいと思います。

 

夢中で読んで眠気が飛んだのは良かったけれど、内容が濃すぎて今夜悪夢を見そうです…。