90歳の三浦さんと85歳の曽野さん、作家ご夫婦がここまで生活を共に出来た極意をそれぞれの目線で語り、それを対談形式で綴った作品です。
帯に「必ず来る、夫婦の老後をどう生きるか?」とありましたが、現在30代の私たちにとっても、参考にしたい事が沢山詰まっていました♪
「妻の文句は夫へのアイラブユー」「仕事の話を家庭に持ち込み失敗を笑い合う」「腹が立っても食事の時は楽しく過ごす」「相手の苦しみに同調せず、あえて気づかないふりをする」など、あらすじを読んだだけでも、私の意識している事は間違いではないんだ。と勇気付けて貰ったり、世話を焼きすぎてはいけないのだと反省したりと、心に響く言葉が沢山ありました。
夫婦二人だけの事だけではなく、年老いた親との付き合い方。介護の事。
お子さんをどのように育て、お二人はどのように育てられ、どう生きてきたか。
なども書かれていて、大変興味深かったです。
その中でも、一番心に残ったのは、三浦さんのお母様が(新潟県出身)東京で暮らすようになってからのエピソードです。
昔ながらの方法で、鮭を一本購入して軒先に吊るすのですが、戦後の塩鮭は塩分が低く、東京は暖かく腐りやすい。
その腐った鮭に怒ったお母様は「お前なんか塩鮭のツラヨゴシだ!」と怒鳴るというお話です。
お母様の人柄も好きですが、好きにして貰うお二人の姿勢がとても素敵だと思ったのです。私なら、やる前に辞めてよと言ってしまうと思うのです。
命にかかわる事以外は各自自由に。
この考え方を夫婦生活やこれから来るであろう母や義理の両親との付き合い。そして、全ての人間関係に取り入れていきたいです♪