アメトーーク!の読書芸人の回でオードリーの若林さんが推薦されているのを観てから気になっていた本です。
仲の良かったママ友5人の関係がどんどん壊れていく様子を描いたお話です。
1999年に起きたとある事件https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%96%87%E4%BA%AC%E5%8C%BA%E5%B9%BC%E5%A5%B3%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
をモチーフにしているようです。
1999年。私は19才でした。私はこの事件を知りません。どんな事件も悲しいし起きてはならないと思いますが、こういう事件にはより憤りを覚えます。
きっとこの本の中で起きる出来事は大袈裟な例だとは思います。
私は子供がいないのでママ友の真実の姿は分かりませんが、それでも身近な人を見ているとどの人間関係よりも複雑だなぁとは感じます。
どの関係にも気遣い、思い遣りは必要ですが、このさじ加減が本当に難しいと思うのです。話一つするにも気を使う様子に本を読んでいただけで胃が痛くなりました…。
同じ子供がいるという共通点があっても、多様化がますます進んだのも有り共感しずらい状況がただでさえ複雑な物をさらに複雑にしているように思います。
皆、自分の子供に幸せになって貰いたいだけなのに…。
やはり良い人間関係に必要なことは自分のことは自分でする。他人に依存しない。親身になれない相手、幸せを共に喜べない相手とは付き合わない。相手の価値観を否定しない。これにつきると思いました。
そして、絶対に失ってはいけない人間関係もないし、こうしないと不幸になるなんてこともない。
幸せに生きるコツは決めつけないこと。大事な人や自分の可能性を信じること。他人に期待しないことだと思います。
大事なことは実はとてもシンプルで幸せは少し勇気を出せば手が届く位置に常にあるのだと思いました。
この5人のママたちもきっと大丈夫。
最後の方にそれぞれの不安定な心理状態が書かれている様子が有り、どれが誰の心のうちなのかが分かりにくくなっています。
皆が皆追い詰められているため。
その様子の中で群を抜いて深刻な状態の人がいます。それが誰なのか。上に添付したWikipediaを読んでなんとなく分かりました。
ですが、ここまですることに本当に驚きました。その行動力があればそのコンプレックスから脱却できただろうに…。
こうやって普段の行動を細かく見ていてもそこまでの異常性が見えないのだから、身近に犯人がいても気付かなくて当然だと思いました。
現にモチーフにした事件で被害者は被告に話しかけていますが知らないの返答に何の疑問も感じず事件は被告人の自主により発覚します。
もし、心に少しでも異常を感じたら直ぐに病院へ行って欲しいです。端からは本当に分かりにくいのです。自分の事が分かるのも守れるのも自分だけ。
どうか自分を大切にしてください。