ゆるゆるな毎日♪

日々あったことを綴ります。

最近読んだ本たち。 2ー8.

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『秘密』林真理子さん ポプラ文庫

 

あらすじ:「なんて下品なの。たった五人しかいないテーブルなのに、寝たカップルが4人もいるのよ」

二つのカップルと一人の女。恐怖の晩餐会の幕が上がる…。

秘密をテーマに8つの作品を選び出した、当代きっての恋愛小説の名手が描く珠玉の短編集。

 

男女の間に起こる秘密はどれも最終的には良い結果を及ぼさないのだなぁと、つくづく思いました。ケースが違うのにどの物語も同じ様に鈍よりした空気を纏っています。

それなのにそれにすがってしまう。きっとその手の秘密を持つ人はそれぞれが色んな意味で追い詰められているのだと思いました。

自分に価値があるのか。人生は一度きり。つまらない日常から脱したい。見たことのない世界をみたい。この人は私にとってなくてはならない人に違いないという勘違い。

これはいつ誰に起こってもおかしくない感情だと思う。

だからこそ、現状に満足するってとても大事なことだと思いました。一歩おかしな方に進む勇気があるのなら、私は明るい方へ踏み出したい。

そして、逃げずに立ち向かう勇気を常に持っていたいです。

異性に逃げ場を求めることは何の救いにもならないのではないかと思う。夫に不満なら夫と向き合わなければ何も解決しないし、他人にちやほやされて持った自信はまたいつか揺らぐから。結局は自分で自分を認められるまで頑張るしかない。

本当に辛くて藁にもすがる思いで飛び付いたのでしょう。ですが、そんな時こそ慎重になるべきだと思いました。

本当に近くにいるべき人は誘いに乗らないし誘惑しない人なのだから。

誰かに分かって貰えるのは嬉しいし幸せなことはだけれど、それにすがるのは不幸せの始まりな気がする。

今ある幸せを適度に大事にしよう。そう思いました。