ゆるゆるな毎日♪

日々あったことを綴ります。

最近読んだ本たち。2ー5.

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『苦手図鑑』北大路公子さん 角川文庫。

あらすじ:電話でカジュアルに300万の借金を申し込まれ、居酒屋の店内で迷子になり、ゴミ分別の複雑さに途方に暮れ、扇風機との戦いを放棄し、食パンの耳に翻弄される…キミコさん(趣味:昼酒)の「苦手」に溢れた日常を無駄に繊細な筆致で描く、読むとどうでもいい気分になって酒でも飲んで眠りたくなることうけあいの脱力系エッセイ集!

 

この本かなり中毒性があります。

やってはいけない。(犯罪という意味ではなく良心?本能?が止めるという意味で)と思う事を平気でやってのける公子さんはとても神々しく見えます。

誰の目も気にすることなく、自分の気持ちに素直に生きる姿は正に「勇者」「強者」という言葉が似合うとすら思います。(憧れるような、憧れないような。羨ましいような、羨ましくないような不思議な気持ちを与えてくれます。

とっても面白いのですが(電車で読むとニヤニヤしてしまい完全に不審者)、内容が濃すぎて、満足感なのか、疲労感なのか、なかなかページが進みません。厚さの割りに長く楽しむことができます(笑)

ブログにお邪魔して同じ感覚だと分かると嬉しい気持ちになりますが、キミコさんと一緒だと分かるとなんとも言えない気持ちになります。(私も居酒屋で迷子になります。あと、駐車場でも)

でも、私はキミコさんが好きです。

彼女の感性、目のつけどころ、自分に正直なところが好きなのです。

類が友を呼ぶとはよく言ったもので、ご両親、ご友人、ご近所さん、飼い猫(さいとうさん)も良いキャラをしていて目が離せません。 

(私も仲間入りできる素質がありますが、遠巻きでそっと観察していたい。絶対に!!)

人の魅力って色んな種類があるのだなぁ…。

 

この本の中に塔という、キミコさんが嫌いなものだけを集めて書かれたお話があります。

童話のようなそのお話は日常を書いたものより、私の心を揺さぶりました。

きっと、文才という人より飛び抜けた才能があるから、乱れたように見える生活も面白おかしいという目でみえるのだと思いました。

自分らしくを貫くには、自分に自信を持つことが必須なようです。

私も、揺るがない自信を持てる何かを探したいと思います。