『八月の六日間』北村薫さん 角川文庫
今、少し心がざわついていて、いつもは楽しいと感じる物が少し色褪せて見える。
とっても楽しい日の陰。幸せだった瞬間の裏側。そんな感じ。
でも、ほっておけばまた直ぐに元通り。そうなることが分かっているけれど、やはり少ししんどい。
今週は人と接することが多かった。
私が惹かれる人たちは揃いも揃って自立し、人付き合いが上手な人が多い。
一緒にいると本当に楽しく、勉強になることも多いのですが、私ってダメだ。という気持ちが大きくなり苦しくなる。
この本はそんな私の心を優しく包んでくれるような内容でした。
心を擦り減らした主人公が山と出会い、その魅力に惹かれ少しずつ元気を取り戻すお話。
後ろ書きにあるように日常の困難と向き合う勇気をくれるお話でした。
綺麗な山の景色はその描写だけで癒しをあたえてくれました。
彼女にとっての山は私にとっての本なのだと思う。読み終えてまた楽しく生きようと前向きになりました。
山へ向かうとき。その道中に読めるようにと、彼女は必ず本を持ってでかけます。
気になる本が幾つかあったので、探してみたいと思います♪