ゆるゆるな毎日♪

日々あったことを綴ります。★ブックマークへのコメントが見られなくなりました(´・ω・`)

最近読んだ本たち。30.

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ネバーランド恩田陸さん 集英社文庫

私は学生時代に通った学校は全て共学でした。そして、大学も実家から通学していました。

だからなのでしょうか。男子校。女子校。が舞台のお話。その中でも寄宿舎が舞台の物を見つけると必ずと言っていいほど手にとってしまいます。知らない世界への憧れ。独特なルール。密な人間関係。その世界にいつも魅せられます。

好きな本の一つである、宮木あや子さんの『雨の塔』も女子寮が舞台でした。

 

今回の作品も舞台は伝統ある男子校の寮「松籟館」です。多くの学生が帰省する中、居残りを決めた4人の少年を中心にお話を進みます。

主人公の「美国」彼はいたって普通の少年。「寛司」おおらかで明るくて天真爛漫のスポーツマン。「光浩」誰からも一目置かれる優等生タイプ。「統」他のクラスの生徒だが、たまにふらふらとやってくる。落ち着きがないが頭がキレる天才肌。いつもニコニコしてつねにナチュラルハイ。

イブの晩。4人の少年たちは統の懺悔をしたいの一言ことから、「告白ゲーム」と呼ばれるゲームを始めます。そして、事件が次々に起こります。

日を追いゲームが進むに連れて皆の秘密が明るみになり、学校で見せるのとは違う顔を覗かせます。それは、至って普通に見えた美国にも同じです。

私を含めてきっと誰にでもこんな一面があるのだと思います。そしてその顔は、彼らの様な誰にも話たくない秘密によって構築されているのかもしれません。

 

どの秘密も重く、読んだ瞬間は見てはいけない物を見てしまったと思いました。

それが、彼らの秘密を知ることで、一週間を彼らと過ごしている気持ちになり、同じ男子高校生になった気さえしました。

その中で、人の秘密とどう向き合うべきか。自分自身が大きな壁にぶつかった時にはどうするべきかを一緒に学んだ気がします。

この世界で見たり感じたことは、女ばかりの世界とはかなり違います。

男同士で過ごす青春はこんな感じなのかな?

読み終えた今、とっても淋しいです。

この本に出会えて良かった♪

 

ここで起こった事件に絡めて一冊の本が登場します。三島由紀夫さんの「仮面の告白」です。まだ手元に沢山の本があるけれど、読んでみたいです。この本にはどんな秘密があるのかな?

その前に恩田さんの作品をもっと読みたい。

ある程度納得のいく結末を見せてくれる作品は思いの外少なく、読み終えたあとの満足感に一番驚きました。

恩田さんはとっても親切で優しい方なのだとお見受けしました。

その優しさでいつか大人になった彼らと会わせて貰えないかと今から期待しています(笑)