柴崎友香さん 『週末カミング』 角川文庫
私の生活は、平日と週末の境目が余りありません。夫が一日家にいるかいないかぐらいです。
それで、後ろ書きか何かにあった＊週末はいつもより少し特別な日＊がどんな物なのかが気になって購入しました。
夫と過ごす1日が特別ではないと思っている訳ではないのですが‥(笑)
この本を読んだ時。＊少しだけ特別な日＊の話だという事をすっかり忘れていました。
その為、作品を読み終えた時に頭に浮かんだ言葉は、だから何なのだろう。でした。読み終えた後の正直な感想は、とってもとっても失礼な話ですが、時間を返してー！！でした。
興味ない人に一日の出来事を事細かに説明されたみたいな気分でした。
何気ない一言ですが、このフレーズとても大事です。
これを踏まえて読むと、何でもない事に思えた事が、この主人公にとっては少し特別だったのね。と優しい気持ちになります。そして、ゆったりした週末の気持ち。感覚になる事ができました♪
その本に何を求めているのか明確にするとしないのとでは、こうも印象が違うのかと驚きました。
この感覚は初めての事だったので、普段は大好きな本以外は手放す様にしているのですが、記念にとっておこうと思います。また忘れて同じ事を繰り返しそうですが‥。
登場人物はその辺にいる極々普通の人という印象を受けるので、日常系のblogが好きな方にはお勧めします♪
