ゆるゆるな毎日♪

日々あったことを綴ります。

最近読んだ本たち 3.

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角田光代さん 『対岸の彼女』文春文庫

主人公は冴えなくて影が似合う感じの専業主婦と自由奔放な光が似合う女社長。
いっけん、交わりそうにない二人は時を追うに連れどんどん親密になっていく‥。
ネタバレになるといけないので、詳しくは書きませんが。
私は読んでいる途中で、執着する姿に対して恐怖に似た感覚を覚え気分が悪くなりました。
この人は危ないと本能で感じた様です。
それでも読まずにはいられませんでした。そして、その人物の事を嫌いにはなれずハッピーエンドになるように願いました。
以前、好きな本を3冊あげましたが、この本はトップ10には入れたい本です。

親友の定義が何なのかによりますが、お互いに秘密がない。常に一緒。誰よりも好き。とするならば、私は友達はいますが、親友はいません。私の全てを知って欲しいとは思わないし、逆に知りたいとも思わないからです。
相手が見せたい姿以上に知る必要はないと思うのです。
お互いに好意を持ち、無理なく寄り添う関係がベストです。
寄り添うと言っても、四六時中一緒にいるとかではなく、短くてもほっとして笑える時間を共にすること。困った時には的確な助言と心からの励ましを一言貰えたら十分です。
あとは自分でもがき答えを見つけます。
友達とは違う意見でも、臆せず言い合える関係でいたい。
30代も半になり、友人の数は減りました。耳障りの良い言葉を言わなくなったからだと思います。その代わりにこの人の為なら一肌脱ごうと思える人だけが残りました。
若い頃は質より量だったので、こう思える様になった事を少し大人になったなぁと嬉しく思います。

これからも、そう思える相手との出会いがありますように。